2007年11月03日

食品偽装と「飛騨牛ブランド」その1

本日の奥飛騨は朝から快晴……。
連休初日と言うこともあり
宿の前のバイパスを通る車もかなりの量でした。

暦は知らない間に11月へと変わり
今朝8時頃の外気温はたったの4度……。
おそらく昨晩は月夜だったのでかなり冷え込んだはずです。
当館の前にある里山の木々も紅葉の盛りを過ぎたようで
気の早い木々は葉っぱを落とし始めました。

さて、巷で話題になっている食品偽装問題ですが
最近では「伊勢の赤福餅」を筆頭に
伊勢の他の銘菓まで広がりを見せています。

数週間前には遺伝子調査の結果
「名古屋コーチン」の2割が偽物と判明し
あの東国原知事の宮崎県産地鶏までもが
槍玉にあがっています。

もしかしたら「飛騨牛」も偽装されているかも?
なんて疑ったらきりがありませんよね。

食品偽装と「飛騨牛ブランド」その1
飛騨牛ブランド設立の立役者「安福号」

ちなみにネットで「飛騨牛の定義」と検索したら
『岐阜県内で14ヶ月以上肥育された黒毛和種で、
日本食肉格付協会が実施する枝肉格付で
肉質等級A・Bで5等級、4等級、3等級のもの。』

更には、『枝肉販売時においては、飛騨牛表示の他に肉質等級、
生産者住所氏名、個体識別番号、市場開設日を明記した
証明書が飛騨牛銘柄推進協議会からを発行されます。
また、店頭販売時においては、飛騨牛銘柄推進協議会の
発行するラベルで表示されることになっています。』と、
なっていました。

日本では狂牛病問題が起こった平成15年から
仔牛の段階からそれぞれに「個体識別番号」を
付けて最終的に食肉になり一般消費者の手に渡るまで
その番号表示が義務づけられています。

ちなみに当館で本日仕入れたそれぞれの肉には
ヒレ肉(ステーキ用)には1215881361、
イチボ(握り寿司用)には1219313783
マルシン(タタキ用)には1236769198と伝票に記載がありました。

念のため個体識別番号を使ってこちらで検索したら
驚くことにヒレ肉を取った牛は北海道生まれで
マルシンを取った牛は大分県で生まれていました。

北海道や大分県で産まれた牛も「飛騨牛」なの?と
疑問を持たれた方もいると思いますので
「飛騨牛」の名誉のために敢えて付け加えさせていただくと
実は高級ブランドとして有名な「松阪牛」や「神戸牛」も
同じように全国各地から血統の優れた仔牛を買い入れ
肥育農家が丹誠込めて立派なブランド牛に育て上げているのです。
ようは人間に例えると「生みの親より育ての親」と言うことなのでしょうか?。

元々、「飛騨牛プランド」を全国に広めたのが
「安福号」と言う素晴らしい種牛の存在です。

この安福号は「但馬牛」の産地である兵庫県美方郡村岡町で生れ
現在の高山市清見町県畜産研究所で種雄牛として飼育が始まりました。
元を正せば「松阪牛」や「神戸牛」も「但馬牛」の血統を
色濃く引き継いでいると言われているし……。

あるホームページには、『「神戸肉・神戸ビーフ」をはじめ
「松阪肉」「近江肉」などの、もと牛(種牛)はすべて但馬牛です。
また現在全国の有名ブランド牛(前沢牛・佐賀牛・飛騨牛)は
例外なくこの但馬の血を引いているといわれます。
全国の85%以上が但馬牛の系統です。』と載っていました。

ウーン、いまいち納得がいかないという方へ
『美味しい肉牛を育てるためには、血統が最優先される。
生まれた牛は血統で、その牛の価値が決まるとさえ言われる。
飛騨牛はすべて戸籍登録されており、
血筋は必ず「安福号」にたどりつく。』と言うことです。

ペットとしての犬にも言えるのですが
和牛もやはり血統が一番重要視されるようです。
確か競走馬の世界も同じように血統の言い馬が
高値で取引されていますよね。

オット今回は随分話が長くなりました。
次回は食肉の賞味期限について
私なりに少し疑問がありますのでネットで調べて
お知らせ致しますね。

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Posted by 奥飛騨吟遊詩人 at 22:53│Comments(0)亭主のあーだ、こーだ。
 
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