2007年10月07日

これぞまさしく冷暖房完備

本日の奥飛騨は朝から快晴……。
午後から少し雲が現れましたが
表題ではないけれどこれぞまさしく「行楽日和」の1日でした。

先日のブログで宿の空調を暖房に切り替えたお話しをしましたが、
実は客室のクーラーは現在も稼働中なのです。
実に摩訶不思議な話なのですがこの時期当館では
まだまだ客室の冷房が必要なのです。

当館では宿全体の暖房として温泉熱を利用した「床暖房」を
一階部分に導入しています。
ご存じのように暖かな空気は上に上がるので
2階部分の暖房はこの時期(秋)には必要ありません。

客室の空調設備は夏の暑い間はクーラー
冬の寒い時期には床暖房に加えて温泉熱を利用した
ファンコイル式の暖房機を各部屋に設置しています。

客室設置のクーラーにも暖房機能が備わっているのですが
真冬の奥飛騨のような外気温が-10度以下になる場所では
残念ながら全く効かないのです。

「京都議定書」の二酸化炭素削減問題が決まる前から
導入しているのですが実にエコロージーな暖房方法なのです。

実際当館では真冬でも館内の温度は20度以上を維持していますが
それなのに年間の灯油の使用量は多い年でも
ドラム缶2本(約400㍑)で事足りるのです。

温泉熱という自然の熱エネルギー利用しているので
エコロジーでお金がかからずとても便利な暖房方法なのですが
ただ一つの欠点があるのです。

それは床暖房を入れてから館内が暖かくなるまで
ほぼ1日という時間が必要なのです。
逆に言うと床暖房を切って館内の温度を下げるのに
ほぼ1日必要という訳なのです。

つまりその時の気温に併せて床暖房のスイッチを切っても
温度調整が瞬時に間に合わないのです。

もうお解りだと思いますが本日のような晴天時には
奥飛騨でもお昼時は外気温は20度近くまで上がります。
そうすると館内は床暖房が効いているから
客室の温度はチェックインの午後3時頃には25度以上となっています。
床暖房を事前に切れば暖房が止まっていてちょうど過ごしやすい
気温なのですがそうは問屋が卸しません。

時計の針が午後10時を指している現在の外気温は15度
おそらく真夜中には10度前後まで気温が下がるはずです。
こうなると午後3時過ぎに床暖房を入れたとしたら
先述したように暖房が間に合わないのです。

そこで苦肉の策として編み出した方法が
もう少し寒くなるまでは客室のクーラーを
そのままにしておいて少しの時間だけお客さまの好みによって
客室の冷房を効かせる方法なのです。

日々の寒暖の差が激しい5月頃と9月下旬から
10月上旬のそれぞれ2週間程度のの短い間ですが
白雲荘では暖房も冷房も両方必要という
摩訶不思議な現象が現れるのです。

天気予報によると明日からしばらくは雨が続くようなので
最高気温はあまり高くなりそうもないので
今年は本日をもってこの現象も終りを告げそうです。

追伸
1日の最低気温が10度を下回る当たりから
紅葉が始まると言われています。
今年は異常な残暑のおかげで紅葉が例年に比べて
2週間あまり遅れ気味ですが気が付くと宿の前の里山も
うっすらですが色づき始めました。

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Posted by 奥飛騨吟遊詩人 at 22:33│Comments(0)亭主のあーだ、こーだ。
 
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