水曜日は休館日?
本日の奥飛騨は晴れのち曇り……。
午後10時を回って外気温は
12度まで下がっています。
昨日の5月2日はゴールデンウィークの
ど真ん中でしたが曜日は水曜日です。
そう、水曜日と言えば当館の定休日
仕事があまり好きではない私は
ここぞとばかり前もって5月2日の日を
さっさと定休日として登録致しました。
他の宿屋の主人達や2日に宿泊したいと
ご希望を戴いたお客さまからは
「エーッ」と言われもいたしましたが
偏屈ものの私は「休み」といえば
誰が何を言おうと「休み」なのです。
おそらく営業していれば
きっと客室の半分以上は埋まったと
思われますが一度男がこう決めた以上は
守らなければ行けませんよね。(苦笑)
と言うわけで昨日は午前中一杯で宿のお仕事を済ませ
昼からは体が空いたので
大好きな「手の運動」に出かけようとも思ったのですが
今回ばかりは「手の運動」よりも体力を温存すべく
3日以降に必要な食材や物資の買い出しに街まで出かけ
夕方頃に帰宅してからは大人しくしていて
今日以降の連休に備えるべく体力を温存するつもりでした。
ですから今日から始まった連休の後半4日間は
元気いっぱいで、「気力も体力も充実」しています。
などと思ったように旨く行かないのが
この世の何とも不思議で意地悪なところなのです。
昨日も案の定、毎年山菜採りをお願いしている
○○さんから「よう肥えたクゴミが採れた。」との
電話が午後5時過ぎに入ったのです。
ちなみに○○さんの昨日の収穫は
クゴミが11キロに葉わさびが約3キロでした。
山菜だけは本当に旬の物だから
幾ら休館日や連休で忙しいと言っても
絶対出てくるのを待ってくれないのです。
特にクゴミや葉わさびは1日採取が遅れるだけで
はでてしまって(大きく成りすぎて)
当館の料理の原料としては使い物に成らなくなるほど、
この時期の成長が激しいのですよ。
内心、「せめてゴールデンウィーク過ぎまで
出るのを待ってくれれば良かったのに……」と思いつつも
夕食を食べ終えてから○○さんの家まで
車で往復約90分の距離を
えんやらさっさと取れ立ての山菜を持ちに出かけ
午後8時過ぎには家に到着いたしました。
「えっ、そんな車で山菜を採ってくるくらいで
そんなに疲れるわけないじゃん。」と
思われるかも知れませんが
山菜は山から取ってくるのも確かに大変なのですが
それ以上に取ってきた後の山菜を
皆様のお口に入れられるようにする
下ごしらえがこれまた想像以上に大変なのです。
くごみは1個ずつ茎を切って長さを約3センチに揃え
それから下ゆでをした後、袋に適量(1日分を)詰めて
真空パックをかけて冷凍庫で保存致します。
「葉わさび」は、細かく刻んだ後約80度の
お湯を掛けてそのまま氷水であら熱を取り
最後に良く水を切ってから
これまた袋に詰めて真空パックをしてから
すぐさま冷凍に移してわさびの細胞をいじめるのです。
鼻につくほどの強烈な辛みが出るか出ないかは
これらの手際が何よりも重要なのですよ。
結局せっかくの休館日で骨休めをする予定が
お袋と二人がかりで午後11時過ぎまで掛かって
ようやく全ての作業が終了したのです。
前述した連休前半開始前の葬儀の件と言い
山菜のためにせっかくのお休みが駄目になった事と言い
今年のゴールデンウィークはこの後どんなことが起こるのか
内心心配になってきました。